
現代社会は、多くの人間が経済的な活動を通して結びつき、人々の満足をできる限り大きくしようとしている巨大ネットワークである。本学部における教育研究は、国々や地域のなかであらゆる人々の豊かさを実現するための英知を追求している。そのためには、市場メカニズムを効率的に機能させることによって、商品やサービスを提供する企業の生産活動、人々の消費行動、流通システムを活性化する必要がある。その基礎として、社会制度や法が公平かつ効率的に整備されていなければならない。本学部で取り組む教育研究は、財やサービスの生産・流通・交換にとどまらず、環境問題、社会保障、海外援助といった社会的な問題、企業経営にかかる組織・戦略、財務・会計、マーケティング等の問題が含まれている。本学部では、グローバルで時代に即した感覚を身につけるとともに、社会的責任や倫理を備え、幅広い基礎的知識と専門的知識に裏づけられた高度な問題解決能力を有し、国内はもとより国際的に活躍できる人材の育成を目的としている。
本学科の目指す教育は、日々の社会で直面するさまざまな出来事を経済学的な視点から分析する能力を身につけ、自らの判断で社会・経済現象を評価する能力を養うことで、高度な学問的知識と広い視野、そしてそれに支えられた先見性をもち、国際的な場で活躍するリーダーの資質をもつ人材を育成することである。そのために、市場メカニズムの役割とその限界を考えるミクロ的問題、財政赤字や景気変動などのマクロ的な問題に関する経済理論の深い基礎知識を習得するとともに、国際貿易や経済発展、住宅や交通などの都市問題、医療・年金・環境問題など、現代社会が直面している経済課題を論理的・実証的に分析するために必要な基礎教育を行う。本学の特徴である少人数教育の伝統にのっとり、できる限り大人数での講義を避け、一人一人の学生に対する行き届いた指導と、それぞれの教員の研究テーマにそった小規模なセミナーを教育のコアに据えて、さらには、英語を用いたコースを付設することによって、国際経済人となる基盤教育を目指している。
企業は、現代社会の存立に必要な機能を遂行する、現代社会にとって不可欠の制度である。本学科は、企業の活動である経営に関する高度な専門知識を身につけると同時に、経営を社会との関わりにおいて理解できる人材の養成を目的としている。その実現のために、本学の理念を基礎として、幅広い教養と視野を有するとともに、現代の経営についての高度な専門性を修得するための教育をおこなっている。具体的には、初年次教育において、現代社会との関わりで経営の意義とその全体像を把握するための導入をおこなったうえで、学生各自が経営学領域における専門性を身につけるために、3つの系による学科科目構成をとっている。学生は、「経営学系」、「マーケティング系」、「会計学系」のそれぞれのモデル・コースに従って、自分の専門性を高めることができる体制となっている。本学科は、この体制により、ローカルな社会およびグローバルな社会との関連で経営を理解し、経営に関する合理的な意思決定により社会に貢献できる人材を養成することを目指している。