
文学部におけるカリキュラム・ポリシー
本学部は、専門分野別の学科編成をとっています。各専門分野を学ぶ学生ひとりひとりの関心を重視して、人格的関係に基づいた指導(cura personalis)を行います。質の高い綿密な教育をほどこすことにより、学生と教員が一体となって、「人間を考える学問」としての人文学研究を行います。
本学部各学科のカリキュラム構成では、以下の点が重視されています。
1. 学部の初年次研修で、基礎的な人文学研究の特徴・勉学態度・表現方法
などを指導します。
2. 初年次から、各分野の専門教育をカリキュラムに含め、卒業時まで充実した一貫教育を行います。
3. 少人数授業やゼミナールによって、専門的な基礎資料についての分析力・理解力・表現力を集中的に養います。
4. 一般外国語科目に加えて、各学科の専門的な語学教育を徹底して行います。
5. すべての学科で卒業論文を必修科目として、長期間にわたる個人指導を行い、総合的な学習到達度を判定します。
6. 文学部の共通専門科目を開設し、各学科の専門領域を超えて、人間の尊厳について学ぶ機会を設けます。
【哲学科】
本学科は、以下の事項に重点をおいたカリキュラムによって人材を養成します。
1.本質的な問題意識の養成のために「体系的な科目」(人間論、認識論、自然神学、形而上学、倫理学、美学など)をおき、問題を綜合的包括的にとらえる思索力を教育します。また本質的な問題の歴史的展開を知識として得るために「哲学史科目」(古代哲学史、中世哲学史、近代哲学史、現代哲学など)もおき、問題の現実的な対処の場となる歴史的事情を学び、広い視野が得られる教育をします。
2.思索と表現の錬磨のために「演習科目」を多く設置しています。学生は文献読解能力を育み、また自己の研究目的を自覚しながら、合理的で効用あるコミュニケーション能力をも訓練することになります。この総決算として「卒業論文」があり、学生は自らの研究の自律性を確保し、思索と表現の完成を目指して哲学科教育の目的を自ら実現させることになります。
3.個々の学生の自由な哲学的関心を醸成し、これを卒業論文への教育課程として組み立てるために「系列科目」をおいています。哲学思想系列・倫理学系列・芸術文化系列の三系列に所属する科目群が学生に研究の具 体的な指標を提供することになり、学生は自らの研究テーマを広い視野の中で自由に主題化すると同時に相対化させることにもなり、自他の異文化環境に対応できる主体的で寛容な精神を身につけることになります。
【史学科】
本学科は、「巾広い学習から深く鋭い研究へ」と至るカリキュラム方針をとっています。
1年次には、「歴史学研究入門」と「歴史学入門演習」および各種「概説」によって、歴史学の方法論と歴史全般の基礎知識を獲得します。
2年次には、日本史・東洋史・西洋史のいずれかを専攻分野に定め、「史学教養演習」と「(史料・原書)講読演習」および各種「特講」によって、専門知識を獲得します。
3年次には「演習」と各種「特講」で専門性を深め、各自の研究テーマを決定します。
そして4年次に、集大成の卒業論文を作成します。
以上の過程で、原史料や今までの研究蓄積に触れ、「真実を見極める目」を培い、「問題を自ら発見し追求する力」を養い、「調査・考察の結果を客観的・論理的に表現する」訓練を行います。
【国文学科】
本学科の教育課程は、次の事項を目的としています。
1. 国文学(古典文学・近代文学)・国語学・漢文学の3分野を有機的に連関させながら、教員組織、カリキュラム、教育・研究上の実践のいずれにおいても、その連関を具現化すること。
2. 古典学を教育・研究の基盤に置き、そのディシプリンを重視しながら、読解力・思考力・表現力を鍛えること。
3. 1.を実現するため、必修の基礎・概説科目において広く3領域の基盤を固めるとともに、2.については、小人数の特講・演習科目における実践を通じて、個々の学生の興味を深めてゆく工夫をおこなうこと。
また、国語科教育免許状の取得を考慮したカリキュラム編成を合わせて行っています。
【英文学科】
本学科は、以下の方針にもとづいてカリキュラムを編成しています。
1. 日本人教員による授業と外国人教員による授業、必修科目と選択科目、講義科目と演習科目のバランスを重視すること。
2.1・2年次において、高度な英語運用能力を養成するため、習熟度別に分けられたスキル・クラスで徹底的に訓練をおこなうこと。
3.1年次から全学共通科目だけでなく、専門分野の科目を履修することができるようにすること。
4.3年次・4年次では、講義のほかに、学生の主体的な参加を重視するゼミ形式の演習を選択し、専門分野への興味と知識を深めることができるようにすること。
5.4年間に学んだ知見・技能の集大成として、教員の個別指導のもと卒業論文を作成する。
【ドイツ文学科】
本学科では、以下の点に留意してカリキュラムを編成しています。
1. 1・2年次ではドイツ語の力を総合的に養成するために、小人数による徹底した指導をおこなう。
2. 1年次から、ドイツ語圏文学の歴史や文学研究の方法論など、ドイツ文学の基礎的な知識、問題意識を身につける科目を履修する。
3. 3・4年次においては、ドイツ語圏文学・文化に関する講義科目、演習形式の文学テキスト解釈などを通じて専門知識を修得すると同時に、批判的分析能力、総合判断能力、言語表現能力を養う。
4. 文学部共通専門科目や他学科・他学部の科目を履修し、より広い視野、別の視点を獲得する。
5. 4年間学んだことの集大成として卒業論文を書く。
【フランス文学科】
本学科では、以下の方針にもとづいてカリキュラムを編成しています。
1.1・2年次のフランス語教育においては、小人数のクラス編成により、読む・聞く・書く・話す能力をバランスよく養成する。また文学史や文学研究方法論など、文学研究に必要な基礎的な知識や学力を身につけさせる。
2.3・4年次には、文学テキストの精読や文学研究に加え、高度な実践的フランス語運用能力を修得するための科目や、美術、舞台芸術、映画、思想、社会など、様々な領域に関わる科目を開講し、個々の学生が自らの関心事に応じて、文化・社会事象を探求できる力を養成する。
3.卒業論文を必修科目として、4年間に修得したあらゆる知識や分析力を総合的に活用させる。
4.4年間の学習における教育目標の一貫性、および教育プログラムの継続性と発展性を重視する。またいずれの段階においても、一方的な知識伝達に終始することなく、学生の資料収集能力や読解力、表現力、協調性
をのばすための実践的な教育を重視する。
【新聞学科】
本学科のカリキュラムでは、ジャーナリズム、メディア、コミュニケーション、情報に関する諸領域を、理論、歴史、制度、倫理といった理論的アプローチ、新聞、放送、出版などのメディア別のアプローチ、国際コミュニケーションや外国ジャーナリズムといった国際的なアプローチ、ジャーナリズムやメディア・コミュニケーションにおける現実的な諸問題の分析アプローチから学ぶのと並行して、その表現力、検証力、批判力などの実践的能力の向上に向けたアプローチもバランスよく扱うことで、「理論に偏せず、実践にも偏らない幅広い教育」を実現します。
新聞学科の全ての学生が専任教員が担当する個別の演習を履修し、小人数教育のなかで、批判的な見方や研究・分析の能力、倫理を醸成します。さらに4年間で修得した知識、分析力、技能の集大成として、専任教員の個別指導の下で卒業論文が課されます。