理工学部

  • 物質生命理工学科
  • 機能創造理工学科
  • 情報理工学科
広範な学問領域の融合の中から新時代の価値を創出する

Learning at Sophia 理工学部編|上智で培う専門性と複合知

人と地球のための新時代の理工学部、現代社会の複雑な課題を解決へ導く

#Sophian 理工学部で学ぶ上智生

科学的な思考を大切に、目の前の課題と向き合う。自分とは異なる意見にも、耳を傾けて真摯に向き合う。理工学部ではそんな誠実な姿勢をもった学生が多く学んでいます。理学・工学の知識を得るだけでなく、多様な人と考え方に触れることで、自らの視野を大きく広げ、将来の可能性を見出せる環境です。

#Self-Discovery 専門をみつけて磨く

物質生命理工学科、機能創造理工学科、情報理工学科の3学科では、複合的な領域をカバーする横断的かつ専門的な学びを展開。確かな基礎を身につけた後、一人ひとりが目指す専門性を見つけ、深めることができます。各分野のスペシャリストが集う教員陣が、あなたの意欲を強く後押しする存在となるはずです。

#One campus 確かな教養を基盤とする複合知

ひとつの専門分野における知識・視座だけでは、研究の広がりが制限されてしまうもの。その点において、文系・理系の学生が同じキャンパスで学ぶ上智大学では、人文科学や社会科学を含む、幅広い見識を培うことができます。日々の授業やサークルなどの交流を通して、自然と幅広く学際的な素養が身につくでしょう。

#Global 多様な環境で国際通用性を身につける

国際的な学術雑誌の講読や国際学会での発表など、研究活動を進めるうえでは、語学力や国際感覚が想像以上に重要な鍵となります。理工学部には海外留学生が多く学ぶ英語コースがあり、一緒に実習・研究を行うことも少なくありません。充実した語学教育や留学支援体制とともに、多様性にあふれる環境が、あなたの国際通用性を高めます。

#Sophia Science and Technology 上智大学理工学部で学ぶということ

新たな発見と創造を繰り返すことで、科学技術は進化を遂げてきました。大学の学びの中でも、先人の成果を引き継ぎ、次の挑戦へとつなげる意識が大切です。一方で科学技術は、使い方次第で社会の混乱や環境破壊を招く恐れがあるもの。他者を想い、他者とともに歩むという意識も、研究に不可欠な素養となります。

学部の特色

科学技術の急速な発展、社会の多様化に適応する力を育むためには、知識の伝授だけでなく、創造性を開発する教育が必要です。理工学部では、機械工学、電気・電子工学、数学、物理、化学などの伝統的な知識体系を活かしつつ、関連する学問領域を融合的に学ぶ3学科を設置。幅広い見識を備えた人材を育成します。また国際競争力のある科学者養成のため、英語教育にも力を入れています。

少人数教育体制

少人数教育を徹底し、学生一人ひとりを親身にサポートします。例えば、履修科目の選択やどの専門分野を選ぶのかという進路決定なども、教員と1対1で相談しながら行います。

基礎教育の徹底

1~2年次の必修科目を3学科共通で実施し、さらにクラス分けを行うことで、きめ細やかな指導を行います。また、教員とのコミュニケーションを重視し、実験や演習も充実させています。

科学技術英語教育

海外の文献講読や国際的な場で研究発表を行う際に求められる科学技術英語力を養成。語彙の習得をはじめ、英語による情報発信、発表、質疑応答、論文の書き方などを指導します。

急速な変貌を遂げている科学技術、多様化する社会。それらに対応する力こそ上智大学理工学部が提唱する「複合知」です。複合知とは、専門を超えていく能力のこと。自分の関心ある分野に対して確固たる専門性をもち、それを足場に専門を超えていくことで、将来研究者や技術者になったとき、関連する分野を連結させていく能力が開花します。

化学・応用科学系

生命、エネルギー、新素材など、私たちの生活を支える幅広い分野を扱うのが化学です。物質の成分組成・構造、その生成と分解の反応およびほかの物質との間に起こす反応などを研究します。また、化学物質がもたらす環境問題の研究もあり、幅広い分野を網羅しています。

[主な研究分野] グリーンケミストリー・環境化学 / 機能性材料 / 金属錯体・超分子化学 / 次世代電池 / 天然有機化合物 / 高機能ポリマー / 理論分子設計・分子分光学

物理学系

物理学は、自然界を支配する基本法則の解明を目指す学問であり、実験と理論の両面から研究を行っています。その成果は自然法則を理解するだけにとどまらず、新しい物質や技術の開発にもつながり、人類の発展を支えてきました。現代物理学の研究対象は、量子力学が記述する原子分子のようなミクロな系から、それらが作り出す多様な物質にまで広がっていきます。

[主な研究分野] 素粒子 / 原子核 / 宇宙 / 原子分子 / 超伝導 / 量子スピン / 量子ビーム / レーザー

機械工学系

あらゆる産業の原点ともいえるのが機械工学です。産業のハード面からソフト的要素まで研究を行い、環境と人間にやさしい未来型のものづくりを志向し、設計、解析、実験を統括した創造的なシステムの開発に取り組み、新たなものづくりとシステムの創造を目指します。

[主な研究分野] 計算力学 / バイオメカニクス / 高度輸送システム / 機械力学 / 高効率エンジン / 伝熱工学 / 流体工学 / 航空宇宙工学 / ロボット制御 / 自動運転制御 / 精密工学 / エネルギー関連材料 / 生体材料

電子・電気工学系

<半導体>半導体材料などの特性とデバイスの動作原理を理解し、スマートフォンや自動車などの高機能化に不可欠な光・電子デバイスと機能性材料を創成します。

[主な研究分野] 半導体レーザ、LED / ナノコラム / 光制御デバイス

<エネルギー>電気の発生、送電、利用の仕組みを理解し、再生可能エネルギーや超伝導を利用し、それを交通システムなどにも応用して持続可能な社会に貢献します。

[主な研究分野] 再生可能エネルギー発電と利用 / 超伝導応用機器 / 電気鉄道

<情報通信>情報を電気や光の信号に変えて通信する仕組みを理解し、ハード/ソフトウェアの両面から、電波や光を用いた通信を高速かつ省エネルギー化します。

[主な研究分野]  loT / AIネットワーク / 無線 / 光通信システム

情報系

人間にやさしい情報社会を実現するには、目的に適した価値のある情報を利用できる情報技術が欠かせません。人や企業・組織・社会の知識、知恵、経験を顕在化した情報として、その効率的な活用を図り、人と社会に有益なシステムの構築を目指します。

[主な研究分野] 情報システム / 生産システム / ソフトウェア生産技術 / 組み合わせ最適化 / 進化計算 / データベース / 情報メディアコミュニケーション

数学系

数学自体を専門として深く研究するのはもちろんですが、そのほかにも数学的理論による定式化は科学のどの分野にも欠かせません。情報理工学も数式的裏付けを得て飛躍を遂げました。情報理工学を支える数学の基礎的な理論を学ぶことで、その高度な展開や応用を図ります。

[主な研究分野] 数理ファイナンス / 整数論 / 関数環 / 群論 / 量子群 / 代数幾何学 / トポロジー

生命科学系

<生命科学>地球は生物に覆われ、人間も生物であることから生命科学は最も身近な学問だと言えますが、生命現象はいまだに謎に包まれています。本学では生命現象の謎の解明を目指した基礎研究を進めつつ、地球と人類が直面する問題を解決するための生物学的な材料や技術の開発にも挑戦しています。
[主な研究分野] 核酸分子 / 遺伝子 / 進化 / 発生 / 細胞小器官 / 生体運動 / 環境応答 / 神経細胞

<人間情報>情報の観点から人間をとらえて、その本質を理解したうえで情報を扱う基礎と応用を学びます。人間の感覚や身体から、心や脳のメカニズム、言葉などを理工・工学的に見つめ、その本質に見合う技術を研究し、人間に関わる情報学を社会の健全な発展に役立てます。

[主な研究分野] 脳 / 神経 / 記憶 / 学習 / 音声 / 画像処理 / センシング工学 / 教育工学 / 福祉情報学

理工学部英語コース

2012年9月に、物質生命理工学科にグリーンサイエンスコース、機能創造理工学科にグリーンエンジニアリングコースの2つの英語コースを開設。両コースは地球環境問題というグローバルイシューに挑む人材を育成するために、授業・試験・レポート・研究指導・論文執筆のすべてを英語で行います。

「科学技術英語」カリキュラム

語彙習得、メールの書き方から英語圏の資格試験の問題演習まで、幅広い内容で研究者・技術者に求められる英語力を養成します。科学技術英語カリキュラムで指定された科目を履修し、さらに卒業論文を英語で執筆して卒業すると、「系統的科学技術英語教育」修了認定証が授与されます。

2年次

数学、応用数学、物理、化学、生物、情報

大学初年度までに習得する理工基礎分野(数学・応用数学・物理・化学・生物・情報)において、科学技術英語の基礎を学び、用語、慣用句、表現方法を身につける。指定した全学の語学科目(英語、選択科目)を履修できる。

3・4年次

Communication Skills

英語によるWEBページの情報検索を学び、さらに英語でWEBページをつくり情報発信を行えるようにする。

Presentations

パワーポイントなどによる英語の講演のノウハウを4~5回講義した後、受講した学生全員が英語での発表と質疑応答を行い、英語での発表能力を身につける。

4年次

卒業論文、投稿論文を英語で執筆

英語での科学技術論文の書き方を習得する。

大学院

修士論文、投稿論文を英語で執筆

英語での科学技術論文の書き方を習得する。

海外短期研修プログラム

理工系学生向けの海外短期研修には、2つのプログラムがあります。8月実施予定の米国カリフォルニア大学デービス校では、1カ月間の英語研修や企業見学などを行います。3月実施予定の米国ノースカロライナ大学シャーロット校では、調査研究やディスカッションなどを英語で行う総合コミュニケーション力の向上を目指します。語学力の向上だけでなく、現地の文化や最先端の科学技術に触れ、またその科学技術を生み出している研究室や企業を訪問するなど、理工学部ならではのプログラムも魅力の一つです。

より高度な専門教育・研究の場である大学院。最大の特長は1つの研究科に学部で学んだ専門分野を直結できる8領域がそろっている点です。そして、2013年9月から大学院にも英語コース(グリーンサイエンス・エンジニアリング領域)が開設され、9領域となりました。意欲のある学部生は大学4年次に理工学研究科があらかじめ指定した科目を履修でき、上智大学の大学院進学後、定められた範囲内で入学前単位として認定されます。大学院入試には筆記試験免除制度もあります。

理工学部では、女性研究者支援活動を行い、優秀な女性研究者を育成しています。代表的なものの一つとして、グローバル・メンター制度があります。学生のみならず研究者も含めた国際交流を目指し、海外で活躍する研究者をメンターとして、個別相談はもとより、授業・講演・交流会などを通じてアドバイスや学術指導を行っています。これは、ステップアップを目指す女子学生たちが、より活躍する自分の将来像を具体的にイメージすることにつながります。さらに、女子学生や教職員が休憩・育児・交流などに自由に気楽に利用できるコモンスペースを設置するなど、女性研究者支援と次世代育成に積極的に取り組んでいます。

教育の目的・方針

基盤となる専門分野の知識を習得するとともに,多様化した現代社会が抱える諸問題の解決に資するため、文理融合教育によって異分野を客観的に見ることのできる幅広い教養、すなわち「複合知」を身につけること

専門分野とともに「複合知」を習得し、多様化した現代社会が抱える諸問題を解決するために、幅広い視野から「科学・技術の発展」に貢献できる人材を養成すること

本学部は、キリスト教ヒューマニズム精神を理解した上で、多様化する現代社会の抱える科学・技術の諸問題を幅広いおよび国際的視野から解決する能力を備えるとともに、高い想像性ならびに創造性に根差した独創的な研究を推進し、科学・技術のさらなる発展へ貢献できる人材の養成を目的として、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を各学科で定めています。卒業要件を満たせば、これらを身につけたものと認め、学位を授与します。

本学部では、ディプロマ・ポリシーに沿って、次のようにカリキュラムを編成しています。

 

  1. 学生が共通に履修すべき講義中心の理工学部共通科目Ⅰ群、Ⅱ群により、科学・技術の諸問題を幅広いおよび国際的視野から解決する基礎的な能力を修得させる。
  2. その上で、演習や実験科目を多く取り入れた学科コア科目により専門的な能力を身につけさせ、さらに専門性の高い講義科目から編成されている専門科目により独創的な研究を推進できる能力を修得させる。

本学部は、国際的に多様化する現代社会が抱える科学・技術に興味や関心を持つ学生を求めています。

 

  1. 科学・技術に関する専門科目を学ぶにあたり、数学、理科、英語についての知識・教養を身につけている者。
  2. 科学・技術に関する諸問題について、論理的な思考力、幅広い視野およびコミュニケーション能力を持つ者。
  3. 科学・技術に関して、探究心が旺盛で自然現象の解明や新たな技術革新に意欲を持つ者。

上智大学 Sophia University