
学問研究というものは高度になればなるほど、狭い専門テーマの中に埋没する傾向があります。しかし本専攻では本学の基本理念であるキリスト教ヒューマニズムに基づいて、この傾向に抗い、英米の文学を『西欧文明』という大きな全体の一環をなす営みとして研究することを目指しています。それはすなわち、人文学としての文学研究という態度を堅持し、歴史的な奥行きや宗教、思想、文化の諸領域との広範なつながりを見失うことなく、英米文学を理解できるよう院生を導くということです。
博士前期課程は研究者の養成を目指すとともに、高度な専門知識によって職業的能力を向上させたいと願う院生のためにも、授業は実践力を養うために徹底した少人数の演習形式で行っています。
博士後期課程は自分の専門テーマ以外の広い分野の知識を学ぶ「リーディング・コース(個人指導科目)」と専門テーマを深く追求するための「課程修了論文」を二つの柱として、大学専門課程レベルの教員として必要な能力が養えるようになっています。
博士課程設立以来、本専攻からは16名が博士号を得ています。この数は純文学系としては突出した数字です。またこの専攻の修了者の大部分は各地の大学で教鞭をとっており、大学英語教育にも少なからぬ影響を与えています。
博士前期課程は、中学・高校の教員を目標としたり、翻訳などの実務を志しながら、学部の教育で得られるよりも一段階高度な専門知識によって職業的能力を高めようとする学生および社会人に開かれています。
イギリス文学、アメリカ文学、英語学の各分野に、厳しく設定された資格条件を満たす教員を揃えています。また、委託聴講生制度によって青山学院、立教をはじめ他の11大学院での単位取得も可能です。
毎年1回、「上智大学英文学会」が開かれ、大学院生による研究発表と、学内外の研究者による講演やシンポジウムも行っています。また、会誌には大学院在学者や修了者の論文を掲載しています。
Convention and Reality in“ Adonais”
An Analysis of Techniques of Dramatic Burlesque in Henry Fielding’s Tom Thum and The Tragedy of Tragedies
Emily Dickinson’s Two Heavens
Kurt Vonnegut’s Breakfast of Champions as a Metafiction
The English Society in Jane Austen’s Novels
Mansfield Park and the Theatre
Popular Culture in T.S. Eliot's“ Sweeney Agonistes”
文学研究科英米文学専攻では上智大学英文学会が発行する『上智英語文学研究』に執筆することを推奨しています。