
人間形成の学問ともいえる教育学は、人の成長・発達に関連するすべての事象を研究対象とし、そうした諸現象を思想、歴史、社会学、心理学、比較、実践、政策といった多様な視点から考察し、意義づける総合的学問です。本専攻では教育哲学、日本教育史、外国教育史、教育社会学、学校教育学、生涯教育学、異文化教育学、国際教育学の8つの専門領域を研究する教員が、理論と実践の両面にわたって研究を行いながら、国際化時代に求められる現実科学としての教育学を究めています。
博士前期課程は大学院生の専門分野に応じて、研究の基礎的資質を育て高めることを重視しています。指導にあたっては特殊研究分野に偏ることがないように8領域全体に目を配り、多面的に研究方法が修得できるように配慮しています。2年次春学期には修士論文の中間発表が行われ、全教員から指導と助言を受けます。修士論文の内容を着実に高める絶好の機会となっています。
博士後期課程では、専門分野を深く掘り下げた研究に取り組み、課程博士論文の完成を目指します。そのために指導委員会が編成され、論文作成に向けた指導が行われます。平成16年度には2名、平成17年度と19年度には各1名、20年度に2名、博士号を授与しました。また学会での発表に向けた細やかな指導も行われています。
教育学専攻には前期課程に「社会人入試制度」が設けられています。教育に関する豊かな経験を研究に取り入れながら、その成果を社会に生かすことを目指して研究を進めていきます。
本学は、外国の大学で学んだ大学院生や留学生が多いことから、国際化時代に求められる研究の方向性を感得できるよう配慮するとともに、外国語での論文作成も可能にしています。
他大学院生や研究者との共同研究会も盛んに開催し、専門領域だけでなく多くの知見を養う機会を設けています。また、上智教育学研究会を主催して、大学院生に発表の機会を与えるとともに、教育機関で活躍する卒業生とのつながりも築いています。
大学生の社会意識形成における大学教育の影響に関する実証的研究
カントの道徳教育思想とその現代性
小学校における英語教育を担う教員研修の在り方に関する研究
現代イギリスの公教育における歴史教育の展開
日本における高等学校英語教育と異文化教育の統合の研究
価値多元化社会における「生きる」ということの教育的価値論の研究
IT企業のオフショア開発において日本人が中国人と経験する異文化接触の問題の事例的研究
在日ウズベキスタン人から見た日本企業人との異文化接触に関する事例的研究
イギリスの総合制中等学校の展開と課題
日本企業への就職活動における中国人留学生の問題と課題についての事例的研究
小学校「外国語活動」における政策動向と授業実践研究
実践力を重視したフィンランドの学校教育の特質
大学職員の職業能力開発に関する研究
教育学的人間学における自己実現