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ジョゼ・グラツィアーノ・ダ・シルバ国連食糧農業機関(FAO)事務局長による講演とジョブ・セミナーが開催されました

講演テーマは 「食料安全保障、栄養改善と持続可能な農業の達成に向けて」

国連FAOシルバ事務局長

5月10日、四谷キャンパス・ソフィアタワー(6号館)101教室にて、ジョゼ・グラツィアーノ・ダ・シルバ国連食糧農業機関(FAO)事務局長講演「食料安全保障、栄養改善と持続可能な農業の達成に向けて」及び、ジョブ・セミナーが開催され、本学及び他大学から学生を中心に、教職員、そして一般の方々も含む約300名が訪れました。
食料安全保障、栄養改善は、世界中の多くの人々にとって深刻な課題であり、2015年9月に国連サミットにおいて採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核として取り上げられています。今回の講演は、FAO本部(ローマ)より4年ぶりに事務局長が訪日することにより実現しました。

講演のようす

講演冒頭でグラツィアーノ事務局長は、戦後1945年にFAOが設立された後、食料生産量は著しく改善されたことを紹介しました。しかしながら、現在の食料生産量は、世界の全人口にとって充分であるにも関わらず、その多くが必要とされる場所には行き届かずに無駄となり、飢餓が存続する現状に懸念を示し、システム改善の必要性を訴えました。また、現在発生している飢餓の主なる原因が、紛争や自然災害及び貧困であることを指摘し、食糧配給といった一時的な解決策のみならず、関連地域での農業や漁業発展を段階的に促す取り組み等、抜本的解決への努力がなされていると語りました。そして、飢餓のみならず、肥満も現代が抱える深刻な問題であると述べ、幼少期からの食育の重要性や、そういった点での問題解決において、他国との比較で国民の肥満度が圧倒的に低い日本が、和食文化を世界に広めるなどといった活動において担える役割の可能性を示しました。地消地産を推奨する姿勢を示したグラツィアーノ事務局長は、食は、単なる栄養摂取にとどまらず、人々の生活を豊かにする文化でもある、とも語りました。

第二部 ジョブセミナー

第一部の講演の終わりで、FAOへの貢献度が、米国に次ぐ世界で二番目に高い日本から、より多くの職員をFAOに迎えられることを願っているというグラツィアーノ事務局長の呼びかけがありました。これを受けて、講演第二部では、FAOに勤務するにあたって必須とされる資格や資質などの説明が、チャールス・ボリコ国連FAO駐日連絡事務所長より行なわれました。最後に、外務省経済局安全保障課事務官、白石晃將氏より自身のFAO本部での充実したインターンの経験について紹介がありました。大学で微生物学を専攻し博士号を取得した白石氏は、自らの専門的な学びが、外の世界でどのように役立つのかという実感を得たかったと、その動機を語り、インターンでの経験で培われたスキルや探究心が、現職の選択につながったと述べ、講演に訪れた国際協力に関心を寄せる多くの学生たちにエールを送りました。

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