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上智大学史資料室の所蔵資料を活用した研究成果の発表が行われました

上智大学史資料室の所蔵資料を活用した研究成果の発表が行われました

サーラ教授による報告の様子

10月21日、上智大学史学会・院生会合同月例会が7号館4階文学部共用室にて行われ、本学国際教養学部のスヴェン・サーラ教授、文学部PDの堅田智子さん、史資料室臨時職員の浅野友輔さんの3人が研究成果を発表し、会場には史学専攻の大学院生、一般を含め約40人が参加しました。今回の発表で共通している点は、3者共に本学中央図書館9階にある上智大学史資料室に保管されている史資料を活用して研究・調査を行ったことです。

はじめにサーラ教授から「『上智大学史』に向けて―現在の取り組みと今後の課題」というテーマで報告がありました。『上智大学史』とは、将来共著にて出版予定の研究書で、現在、学内外の研究者が研究を進めています。研究対象は主に1913年から2013年(予定)で、『上智大学史資料集』(全5集および補遺)や2013年に刊行した創立100周年記念誌『上智の100年』に掲載されている内容や資料を活用しつつ、より深く掘り下げるものです。具体的には、本学の敷地となる土地の歴史、学生生活の変遷、戦時期の私立大学の整理・統合、真田堀グラウンド、ドイツとの関係、女子学生の受け入れ等のテーマを扱う予定です。サーラ教授は「史資料室に保管されている史資料を活用し、100周年記念誌を越える、これまでになかった『大学史』にしたい」と意気込みを語りました。

続いて史資料室臨時職員の浅野さんは「上智大学学生生活史の素描 ―<学友会>から<学生会>へ―」というテーマで発表しました。本学創立後すぐに発足した「学友会」が戦時体制下になると消滅し「修練報国団」が結成。戦後は「学生会」となる変遷について、それぞれの成り立ちや規則、活動内容や性格などについて、多数の史資料を紹介するとともに、同時代の他大学の事例と比較しながら検証した結果を発表しました。

最後に文学部PDの堅田さんは「上智学院第2代、第7代理事長クラウス・ルーメルの見た学生運動」というテーマで発表しました。『上智大学史資料集』などからわかる本学での学生運動の変遷と、史資料室所蔵の「クラウス・ルーメル・コレクション」(故ルーメル神父からの寄贈資料群)から見る学生運動を比較すると同時に、同コレクションの内訳や特徴、史資料から読み取れるルーメル神父の学生運動への認識など検証しました。また、同コレクション以外の学生運動に関する資料も史資料室には大量に残っており、移管される前の所蔵者、資料の種類なども分析したほか、学生運動による校舎の被害状況記録映像も紹介しました。

発表終了後に本学文学部史学科の井上茂子教授は「史学専攻の大学院生は、是非史資料室に足を運んで欲しい」と参加者に呼びかけました。

今回の3者の研究・調査には、史資料室所蔵の2000点以上の史資料、学生運動ビラ約1700点、ルーメル・コレクション(ファイル)10冊、映像・音声記録他が活用されました。堅田さんの発表で活用された学生運動の記録映像は、オープンリールからVHS化されたものが、今年度の教職協働イノベーション研究の一環で電子化されたもので、史資料室では今後も大学史に関する史資料整備、電子化等を進めていく予定です。

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