
カンボジアの世界文化遺産であるアンコール遺跡群のバンテアイ・クデイ寺院にて、8月18日に上智大学アンコール遺跡国際調査団が6体の仏像を発見しました。
遺跡調査団団長である石澤良昭学長の、現地からの報告と画像を掲載いたします。
仏像を囲む子どもたちと調査団 (中央:石澤団長)
アンコール・ワット近くのバンテアイ・クデイ寺院(12世紀末ごろ)内から仏像6体が発見された。上智大学調査団にとっては2001年の274体発掘以来9年ぶりの快挙。それも王立芸術大学生の考古発掘研修中の出来事であり、学生の緊張感とやる気が高まった。
発掘場所は境内の内環南面、6体とも内環濠に面して安置され埋納されていた。発見者は村の子供2人で、激しいスコールで表土が流され、仏像の頭部が地上に露出したもの。発掘現場には近くの住民多数が駆けつけ仏像に合掌していた。
バンテアイ・クデイ寺院境内で発見
仏像の大きさは約80センチほど、時代は12世紀末ごろの約800年前、バイヨン様式の仏像で、明らかに往時篤信されていたローケシュヴァラ(観世音菩薩)坐像。石材は砂岩、泥まみれの美しい尊顔には綺麗な御髪にイヤリングをつけ、慈悲を示す閉眼など、美術様式の頂点をきわめた尊顔は重厚そのもの、手を合わせたくなるほどの臨場感にあふれていた。
仏像6体は上智大学アジア人材養成研究センター(現地)に運ばれ、保管されることになった。点検調査書の作成後には公開される。
(文責 石澤良昭)
仏像の大きさは約80センチ
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