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グローバル教育・留学

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学生の体験談
交換留学
経済学科 松間 一晃 (テキサス大学オースティン校<アメリカ>)
イスパニア語学科 松丸 進 (教皇庁立ハベリアナ大学<コロンビア>)
ドイツ語学科 新田 純奈 (フライブルク大学 <ドイツ>)
英文学科 森田 杏花 (アデレード大学<オーストラリア>)
看護学科 早川 琳子 (ミズーリ大学コロンビア校<アメリカ>)
SAIMS(ASEAN諸国への交換留学制度)
教育学科 佐久間萌子(デ・ラ・サール大学(フィリピン))
教育学科 柴山すず (デ・ラ・サール大学(フィリピン))
LAP (中南米諸国への留学プログラム)
新聞学科  西崎奈央 (ペルースタディツアー) 
海外短期語学講座
社会学科 渡邉 日奈子 (カリフォルニア大学デービス校<アメリカ>)
史学科 佐藤 一麦 (フライブルク大学 <ドイツ>)
海外短期研修
総合グローバル学科 黒沢 直也 (ロンドン大学SOAS)
機能創造理工学科 赤井 秀行 (カリフォルニア大学デービス校<アメリカ>)
国際教養学科 井上 咲 (カンボジア・エクスポージャーツアー)
インターンシップ科目
機能創造理工学科 市川 駿(実習先:ボルボグループUDトラックス)
経営学科 光本 恵理(実習先:花王)
フランス文学科 芝 美咲(実習先:オンワード樫山)
新聞学科 中村 尭史(実習先:JICA 青年海外協力隊事務局)
国際教養学科 平田 透(実習先:ボルボグループ米国Volvo Penta)
その他海外プログラム(東ティモ-ル・スタディツアーなど)
東ティモール・スタディツアー

新聞学科  西崎奈央 (ペルースタディツアー) 

大学世界展開力強化事業(中南米) LAPプログラム

2016年2月27日から秦野での研修に始まり、3月15日にペルーから日本に帰国した。今回のペルースタディツアーは「往還する日系人」をテーマに、南米のペルーへ赴き現地で日系人の人々と交流をし「人の移動と共生」について学ぶことが目的であった。まず、このプログラム内容を理解した上で、私が今回このプログラムに応募した経緯を説明する。

 はじめに、私の人生において「多文化共生」とう言葉は大きな意味を持つと言える。なぜなら、私自身高校生時代に父の仕事の都合でマレーシアに住み、日本人としてマイノリティ側の立場で生きる経験をしたからである。この体験を元に、下記の2点について学びたいと考えプログラムの応募に至った。まず、今回のプログラムでマイノリティとして生き、疎外されながらも、独自の文化を温存させ社会で地位を確立させてきた南米日系人の今を直視したいと思ったからである。昨今の移民・外国人への排斥感情の高まりが示すように、マイノリティは常に多数派の意見に侵略され仰圧された立場を受け入れてしまいがちである。日本も人口減少問題に直面するなかで、グローバル化の波に伴い多文化共存が今後キーワードになってくる。日本において、マイノリティの尊厳が尊重され、多文化を持った人々が暮らしやすい社会が実現される糸口を見つけられると考え、このツアーに応募した。2点目はジャーナリズムを専門に学ぶものとして、上記にあげたマジョリティーとマイノリティの上下関係の緩和、国際理解の推進

にメディアは何らかの役割を果たせると考えたからだ。「弱者の声なき声」を発信するツールである。しかし、それは使われかたによっては間違った理解から憎悪が生まれ、戦争へと繋がり罪のない人々の命が奪われていく。メディアは政治的な利用や単純な利益目的ではなく、多様な視点を取り入れ平和な社会の構築に貢献するべきであるという点で、ペルー国内の差別について理解し、メディアとの関係について学ぼうと考えた。

 今回のプログラムでの活動は主に3つの柱から成る。まずは大学での講義。2点目に博物館やマチュピチュ遺跡見学などのフィールドワーク。そして3点目に日系人又は日本文化に興味のあるペルー人との交流だ。大学での講義は5回あり、ペルーの歴史について2回分、ペルーの社会問題について3回分講義が行われた。ディスカッションも含めた授業は私たち生徒に問題提起を促す形で、積極的にペルーでの生活を観察しようという意識が芽生えた。特に、「Denying Japanese immigrants is denying Peruvian」という言葉が今回のレクチャーで最も印象に残った。日本人はペルーに渡った当初、悪条件の中労働を強いられ、第二次世界大戦中は差別を受けながら今の日系のコミュニティーを築きあげてきた。歴史的にみるとマイノリティがこのように差別を受け、尊厳や文化、言語をも剥奪されることはあるが、今このようにペルーの社会の中に「日系人」としての大きなコミュニティーが存在し、それがペルーの一部であるとペルーの人々が認めていることは私たち日本人も学ぶべきことがあると感じた。このことは私たち日本人も同じように植民地化を行ってきた東アジアの国々に対して歴史を認める、という誠実さを持つべきだと考えさせられた。ペルーだけでなく世界中の日系人がその国々でどのような苦労を乗り越えたのか。その後、滞在国での地位を得て、どう日本との繋がりを維持しているか。日本人として「多文化共生」を学ぶ上で、このことを理解する必要性は大いにあると考える。

 次に、フィールドワークについては授業で学んだことを実際に体験し、観察すると言う点で授業との相互フォローとなった。百見は一見に如かず、であり授業で聞いたことを自分の目で確かめて吸収するかしないかは大きい。第1回の講義で学んだキプスと呼ばれるインカ文明の記録ツールを生で見られたことは大きな収穫であった。また、今回のプログラムの目玉ともいえるマチュピチュ遺跡の見学は言葉を失うほどの感動とインカの人々の高度な技術にただ圧倒された。また、マチュピチュ村の初代村長を務め村の発展に貢献した野内与吉氏の足跡をたどるのもこのプログラムの目的の1つであった。日本人としてペルーに渡り、マチュピチュ村を築いた野内さんの存在が日本とペルーの絆を強めている。そしてセサルさんのおかげで私たちがペルーの地にいることが出来ている。歴史を後世に繋いでいく責任をセサルさんは感じ、その宿命を果たそうとしている。その姿に私たち学生もなにか力添えできることはないか、考えさせられた。

 最後に、日系人との交流についてだ。訪れたのはリマとクスコの日系人協会、ラ・ウニオン、マチュピチュ村の小学校、そしてペルカトでの文化交流であった。交流したのは日系人だけでなく日本文化に興味を持っているペルー人も含め幅広い年齢層の方々であった。今回の日本文化紹介を通じて、日本について学び、説明できるだけの知識を身につけてこそグローバル人材なのだと改めて痛感させられた。それと同時に日系ペルー人の方々は戦争という暗黒の時代を乗り越え、言語面では失ってしまった部分も大きい。しかし、心のどこかで日本を思い、2つのアイデンティティーを場面に応じて使い分けていた。また、今回の私たちの訪問が日系人新聞に載り紹介されたことは非常に喜ばしいおとである。そして、今回のツアーではエスニックジャーナリズムについての見解も広まった。邦字新聞の創刊ということで、明治の終わりからリマで「自立」とよばれるパンフレットが発行され、第二次世界大戦まで「リマ日報」と「秘露時報」の二紙並立の状態が続いていたと学んだ。新聞学科の学生として、こういった日系人のコミュニティー内での新聞の活用のされ方や影響力を知ることができたのは、大きな収穫となった。

 最後に2年次では大学でのゼミナールが始まり、専門で「外国ジャーナリズム」について学ぼうと考えている。今回の派遣プログラムは今後南米のメディアについて調べてみようという意欲が駆り立てられた。それと同時に、「目にしたことを自分というフィルターを通して伝える」ジャーナリストになりたいという将来の進路についても改めて考えさせられる機会となり、物事の観察力を磨き上げる練習にもなった。志望動機であった「多文化共生のためにメディアが果たす役割」を日系人のコミュニティー内での新聞の活用の仕方と共に再認識出来た。今回自分の目で見たリアリティーをなんらかの形で発信し、今後の大学生活の学びに繋げていきたい。

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