
どちらの学科も「語学に力を入れていて英会話が上達する学科」というイメージがありますが、これは誤解です。英会話や語学そのものの授業もありますが、これらだけが主要な授業ではありません。
英文学科は、主にイギリスやアメリカの文学を通して、普遍的な人間の心理や社会現象についての理解を深めると同時に、それぞれに固有の文化現象を研究することを目的としています。ですから、ただ小説や詩を読むだけではなく、「文学史」「思想史」「文化史」などの概論で幅広い知識を身につけながら、哲学、宗教、歴史、政治、美術、音楽、舞台芸術などと個々の文学のかかわりについて詳しく研究するクラスや、思想や文化の深い理解に根ざした翻訳の徹底的な訓練をするクラスなどがあります。
英語学科は、「英語研究」「アメリカ研究」「英国・英語圏文化研究」「言語学研究」「国際関係研究」「アジア文化研究」が主要な研究分野ですが、勉強の重点は「地域研究」にあります。すなわち、英語が話されている文化圏の様子を、総合的かつ体系的に研究します。
したがって、英文学科や英語学科は、英語や英会話ばかりを勉強する学科ではありません。もちろん、基本的な英会話の力を持った人たちが多く入学し、入学後、授業の中で実践的な英語に磨きをかけていきますが、それだけではなく、在学中に幅広い教養(リベラルアーツ)も身につけていきます。卒業後は、一般企業やメーカー、ジャーナリズムやマスメディアの世界に就職する人が大勢いる他、国内外の大学院へ進学する人も年々増えています。
以上が二つの学科の概要ですが、英文学科や英語学科に限らず、志望学科を選択するにあたっては、まず自分のやりたいテーマをしっかり持つことが大切です。