
学校法人上智学院理事長 高祖敏明
上智大学は2013年に創立100周年を迎えます。いよいよ「世界に並び立つ大学」になることを目指して、2001年5月、「教育・研究・キャンパス再興 グランドレイアウト」を公表し、現在、大学構成員が参加して、その具体的実行プランを練り上げているところです。
創立は1913(大正2)年。1908年、時のローマ教皇ピオ10世の命を受けて3人のイエズス会神父が来日し、5年後に、ここ紀尾井の地(この地名は紀伊、尾張、井伊の3大名の屋敷跡に由来する)に、わが国最初のカトリック系大学を開設しました。校名「上智」は最も高い智恵(ソフィア)を意味しており、伝統的なカトリックの祈り「聖母マリアの連祷」の中にある一句、「上智の座」から取ったと伝えられています。
もっとも上智大学の源泉は、イエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルの志に由来します。1549年日本にキリスト教を伝えたザビエルは、若い時分、パリ大学に学んで教授の資格を得た人ですが、日本人の優秀さと知的好奇心の強さに感銘を受け、日本にパリ大学のような学術に優れた大学を作って、ヨーロッパと日本との間で文化・思想・宗教の交流を行うことを構想しました。キリシタン時代のコレジヨ(大学相当の高等教育機関)を経て、360年後にこの夢を実現した大学、それが上智大学なのです。
そしていま、創立100周年を目指し、21世紀にふさわしい人間教養、国際交流、地球環境、福祉、生涯教育を柱に、新たな夢の実現に取り組んでいます。