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グリーフケア人材養成講座に関するQ&A

Q.グリーフケア人材養成講座は、誰でも受講できるのですか。

A.グリーフケア人材養成講座は、グリーフ(悲嘆)やスピリチュアルな痛みを抱えた方のための「ケア者」を養成するための教育プログラムです。

授業内容は、大学の専門科目のレベルであり、演習では他の受講生とのディスカッションやグループワーク等を行います。

このため、一定以上の学歴・職歴を有する方を対象としています。詳細については、「募集要項」をご覧ください。

Q.3年以内に死別体験があると事前相談しなければならないのはなぜですか。

A.グリーフケア人材養成講座の授業では、事件や事故のご遺族の話、その他、グリーフ(悲嘆)に関わる話題を取り上げます。

受講生が死別体験を持っておられる場合、ご自身の体験をフラッシュバックしてしまう恐れがあります。このため、受講の可否を検討させていただくために、事前にご相談いただくようにお願いしています。

Q.グリーフケア人材養成講座を受講するために、何らかの資格や特定の職歴・経験等が必要ですか。

A.特に、特定の職業や資格を有している必要はありません。

Q.グリーフケア人材養成講座は、どのような職業や年齢の方が受講しているのですか。

A.受講生の大半は社会人であり、職業を持っておられる方や主婦の方などさまざまです。また、年齢も20歳代から70歳代の方まで受講しています。

  受講生の職業としては、看護師、医師、社会福祉士、カウンセラー、教師、宗教者など、いわゆる「対人援助職」に就いている方が多いですが、一般企業にお勤めの方や定年を迎えられて受講される方もおられます。特に特定の職業に就いている方や経験を有する方である必要はありません。

Q.受験に際して、何か勉強しておく必要はありますか。

A.合否は、書類選考と面接選考で行います。

  筆記試験は行いませんので、特に受験勉強する必要はありません。

Q.グリーフケア人材養成講座のカリキュラムに、「キリスト教人間学」や「宗教学」など、宗教にかかわる科目があるのはどうしてですか。

A.グリーフ(悲嘆)やスピリチュアルな痛みを抱えた方々は、さまざまな価値観、人生観、人間観、宗教観を持っています。また、グリーフ(悲嘆)やスピリチュアルな痛みを抱えた方々は、「人はなぜ生まれて死んでいくのか」、「死んだ人はどこに行くのか」など、答えることのできない実存的問いを発することがあります。「人間を超越する何か」、「永遠なるもの」などを希求することも起こります。特定の宗教宗派を信仰するのではないとしても、宗教的な事柄に深い関心を寄せることも起こります。

 このため、ケア者が、グリーフを抱えた方々に心を寄せて、寄り添い、ありのままに受け入れるためには、多様な価値観や人間観があることや、宗教の持つ意義や価値について理解しておくことは大切であると考えています。

Q.実習は、どのような内容ですか。また、どの程度の時間しなければならないのですか。

A.実習は、受講生全員が同時に受けるのではなくて、1回の実習につき、1人から数名程度を単位として行います。このため、実習先も実習の日も同一ではなく、受講生によって異なることになります。なお、実習の期間や実習先は、可能な限り、受講生の希望に合わせて割り振るようにします。

Q.授業の受講に予習や復習は必要ですか。宿題等が出ることがありますか。また、教科書は購入しなければならないのでしょうか。

A.職業を持っておられる受講生が多いことから、極力、予習や復習は無くとも済む内容としています。宿題もありません。また、授業の資料は、毎回、レジュメとして配布しますので、教科書を購入していただく必要はありません。なお、授業の中で参考書等が示されることがあります。参考書を読むことで、さらに勉学を深めることができます。

Q. 仕事のために授業に出られないことが多くても、修了することができますか。

A.グリーフケア人材養成講座は、大学の正課授業と同様に、個々の授業科目毎の単位制となっています。授業科目毎に、学期の終わりに試験またはレポート提出等があり、その授業科目の成績が付けられます。授業科目の成績評価は、授業科目によって、試験やレポートを評価する場合、出席を評価する場合、あるいは毎回の授業後に受講生が提出するリアクション・ペーパーを評価する場合など、授業科目によって異なります。

 ですので、授業への出席回数をどの程度評価するかは一概には決められませんが、仕事の都合などで授業を欠席せざるを得ない場合は、担当教員に相談することができます。

Q.「臨床傾聴士」や「スピリチュアルケア師」の資格を取得すると、就職に有利になりますか。

A.欧米においては、グリーフケア、スピリチュアルケアの従事者として、医療機関をはじめさまざまな施設・団体に「チャプレン」が活躍しています。しかし、我が国においては、グリーフケア、スピリチュアルケアの必要性がようやく高まって来てはいるものの、未だ専門職として確立するところまで来てはいません。残念ながら、「臨床傾聴士」や「スピリチュアルケア師」の資格を取得したとしても、必ずしも就職に有利とは言えない状況にあります。

Q.グリーフケアやスピリチュアルケアに関する教育プログラムや講習会、セミナー等がたくさん行われていますが、上智大学のグリーフケア人材養成講座は、他の講習会やセミナーと何が違うのですか。

A.上智大学のグリーフケア人材養成講座は、日本スピリチュアルケア学会が認定する「スピリチュアルケア師」の養成プログラムの一つです。

 日本スピリチュアルケア学会は、大学の研究者、医療従事者及び宗教者などが中心となって、2007年に設立された団体であり、スピリチュアルケアの学術的・学際的研究だけでなく、スピリチュアルケアの実践を重視し、「スピリチュアルケア師」の資格認定を行うとともに、その養成期間の認定を行っています。同学会は、スピリチュアルケア師養成プログラムの教育内容の基準を定めるとともに、養成プログラムを担当する教員の資格審査も行っています。

Q.人材養成講座と公開講座との関係はありますか。公開講座を受講した後の方が良いのでしょうか。

A.人材養成講座と公開講座は、開講の目的も内容も異なりますので、どちらが先ということはありません。

 グリーフケア研究所が開催する公開講座「悲嘆について学ぶ」は、グリーフケア、スピリチュアルケアについて、多くの方に理解していただくための講座であり、どなたでも受講することができます。また、春学期と秋学期に各10回の講座ですので、グリーフケア人材養成講座のような受講の負担は大きくありませんので、グリーフケア、スピリチュアルケアに興味がある方は、まず公開講座を受講されるのが良いかもしれません。

 一方、専門的な知識・援助技術をもって、グリーフケアの実践に携わることを目指す方は、グリーフケア人材養成講座を受講が適切です。

Q.「臨床宗教師」の資格を得ることはできますか

A.「臨床宗教師」とは、被災地や地域社会、あるいは医療機関や福祉施設などの公共空間で、心のケアを提供する宗教者を指しています。

 グリーフケア人材養成講座は、日本スピリチュアルケア学会が認定する「スピリチュアルケア師」の養成プログラムですが、宗教者にとっては、日本臨床宗教師会が認定する「臨床宗教師」の養成プログラムともなり得るものです。

 ただし、日本臨床宗教師会が認定する「臨床宗教師」の資格基準等が公けにされておりませんので、現段階では「臨床宗教師」の資格を取得できる可能性がある、というところです。

Q.「グリーフケア」と「スピリチュアルケア」は、何が違うのですか

A.「グリーフケア」は、「スピリチュアルケア」に包含される概念であり、スピリチュアルケアの主要な領域の一つです。

 人は、誰しもスピリチュアリティを持っています。健康が損なわれたとき、あるいは何らかの危機に直面したときに、生きる拠り所が揺れ動いたり、見失ってまうことがあります。「人はなぜ生まれて死んでいくのか」、「何のために生きているのか」、「死んだ人はどこに行くのか」など、答えることのできない問いを自問自答するようになることがあります。

 このようなスピリチュアルな痛みを最も大きく感じるのは、自分にとって大切な人やものを失くしたとき、つまり、何らかの喪失を体験してグリーフ(悲嘆)を抱えたときです。

 人生には、必ずさまざまな喪失がつきまといます。グリーフケアとは、さまざまな喪失を体験し、グリーフ(悲嘆)を抱えた方々に、心を寄せて、寄り添い、ありのままに受け入れて、その方が立ち直り、自立し、成長し、そして希望を持てるようなるよう、支援することです。

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